春めく頃、あたたかな陽射しに誘われて、この時期に一斉に芽を出す山菜。春の芽生えの味<にがみ>を鍋に仕立てました。特製だしをあたためてさっと火を通した山菜と、上質の牛サーロイン肉を一緒にしゃぶしゃぶとして口に運べば、厳しい冬を耐えて芽吹いた春のにがみと、霜降りのお肉が持つ上品な旨みが溶け合います。春の息吹感じる味わいをお楽しみください。
うららかな陽気に誘われて、新たな芽がふくらむ古都の春。早春に芽をだす少しほろ苦い味覚を、それぞれの風味や香りを生かしつつ、一品一品あっさりと味付けして詰め合わせました。炊き立てのご飯はもちろん、日本酒や白ワインなどとともに、和のオードブルとしてもお楽しみいただけます。
脂がのった旬の金目鯛を、贅沢にすき焼きでお楽しみください。色鮮やかな皮、上品な甘みとしっとりした食感が魅力の金目鯛を、筍や蕗の薹、葉ごぼうなど春のものと合わせ、特製たれでほどよく煮立てた熱々をお召し上がりいただきます。彩りよく食欲をそそる香りは、集いのお席の一皿としてもおすすめです。
華やかな伊勢海老、蛤の真薯や鰆のつみれなど魚介の旨みと、蕗の薹、蕗、わらび、うるいなど春らしい山菜の恵みを、みぞれ仕立てのおだしで召し上がっていただく和久傳特製の花見鍋。すりおろした大根と長芋に桜の花びらを添え、満開の桜を望む花霞に見立てました。
その名に春を冠した「鰆」を菜の花と取り合わせ、旬の素材を生かした炊き込みご飯に仕立てました。うすく下味をつけた菜の花と蕗の風味や、ほっくりとした一寸豆の彩り、桜海老の優しい磯の香りを、針生姜をきかせただしで炊き上げてお召し上がりください。
旬を生かした山海の幸を取り合わせ、料亭ならではの飯蒸しに仕立てて、香り高い朴の葉で姿よく包みました。レンジで温めるだけの簡単なひと手間で、お好きなときに熱々をお召し上がりいただけます。朴葉の香りとともに、華やかな彩りと出来立ての味わいをお楽しみください。
季節ならではの食材を取り合わせ、一品一品彩りよく仕立てました。ほどよい酸味や辛みがさらに風味を引き立て、食欲をそそる味わいは酒肴にもおすすめです。
年間を通じて、季節限定のちりめんが楽しめるのも料亭ならではのこだわりの一つ。ひとこし上質な絹織物の名にあやかった「一越ちりめん」、大ぶりで味わい豊かな「鬼ちりめん」のほか、秋冬は、紫蘇の実の食感が楽しい「穂じそちりめん」をお届けします。
じっくりと炊き上げた国産小豆のなめらかな羊羹に、ほんのり桜色の道明寺を散りばめた「夜さくら」。春の桜の葉の香りを添えてお召し上がりください。
葛粉をじっくりと練り上げ、春の霞の景色に見立てた季節の笹の香菓子です。ほんのりとした桜と笹の香りが織りなす春の訪れをお楽しみください。
若いうちに収穫した桃の実「若桃」を甘く漬け、桃色の餡で一粒ずつ丁寧に、花嫁のわたぼうしに見立てたふうわりとした求肥にくるみました。清々しい香りとともに、若桃は種ごとお召し上がりいただけます。